今までの事例

2014年11月 3日 (月)

文化財ウィーク2014①

今年も行ってきました!

まずは、文京区本郷にあるお寺、求道会館。大正4年の、武田五一設計の建物です。

Photo
仕上はタイル貼りなのでRCかと思いましたが、躯体は煉瓦組積造+木トラスの小屋組みです。
お寺というより教会という風体です。住職さんが、キリスト教のような活動をしたいという願いを込め
設計者(武田五一)に、
・教会らしく見えないこと
・お寺らしく見えないこと
・煉瓦造に見えないこと
の三条件を出したのだそうです。
どうでしょう?十字架が乗っていれば教会にしか見えない気がしますが・・・・

Photo_2正面向って右手に掲示板(?)がありますが、2本柱で支えられた屋根の
デザインと力学の融合した結果の形でしょうか。
曲線を使った形と洗出しの仕上げが、高札場などと違って、『上から物申す』
的でないやわらかい感じを出しています。

正面から入ると玄関部分は研ぎ出し仕上げの床で、Photo_3いかにも手作りという風の網入りガラスの入ったドアを開けるとすぐが本堂。正面に祭壇ではなくお釈迦様のいる六角堂があり、正面以外の三方は2階にギャラリー席が回っています。Photo_5
その床を支えている柱は、当時建築用の鉄柱などは造られていなかったので、ガス管を転用した鉄柱となっています。ギャラリー席の吹抜け境の手摺は、フラットバーを組子の手法でお寺のシンボルマークである卍をデザインしたものになっており、ステンドグラスの模様も菩提樹と釈迦の説法を聴きに来た小鳥をモチーフにしてあります。Photo_42階の奥には畳み敷きで床の間のある小会堂が有り、床の間の対面にマッキントッシュのきものシリーズを模したのではないかといわれている暖炉があります。2他にも照明器具のデザインや階段や窓周りのデティールに、アーツアンドクラフトなど当時の流れを思わせるものを感じました。Photo_6

思わず「クスッ』としてしまいそうになったのは、おそらく物入れだろう部分の小さなドアについていたドアノブです。かわいらしい(^^)

Photo_7














2014年7月21日 (月)

蕎麦打ちさんの家

2月の大雪で、キッチンの製造工場がつぶれて納期が遅くなったり、いろいろありましたが5月末完成しました。

Photo_7 蕎麦打ちがご趣味のご主人がここで蕎麦を打って、左手奥の茹で場で茹でて、
打ちたて茹でたてののおいしいお蕎麦を御馳走してくれました。

おいしいお蕎麦のために、蕎麦の栽培も始められたそうで
お勤めの休みの日は、蕎麦畑の手入れと家業のぶどう園の
手入れで休む間もないそうです。パワフルな方です。

お施主様が施工の工務店さんとご親戚ということで、工務店さんの仕様に合わせつつ、
また、お施主様ご自身が設備設計をされる方なのでそちらはお任せしつつ、という
いままでにない感覚でした。

キッチンとリビング境の建具の面材に、 Photo_8
シート化粧板を始めて使ってみましたが
ポリ合板よりも感じが良いです。
水周りにはおススメです。

床はナラ無垢フローリング(節あり)で、
水周りはクリア塗装、他はオイル拭きです。

Photo_9 玄関周りは少し和風を感じるデザインです。

玄関引戸は隙間風対策として Photo_10 Photo_11
床框の石の側面に溝をつけて
モヘアを埋め込みました。
縦枠にも戸じゃくりをして
ピンチブロックという隙間防止材を
付けました。

建具の引手は建具職人の手造りです。  Photo_13
ビスの頭の埋め木が手仕事ぶりを感じさせて
良い感じです。
Photo_14ポーチは洗い出し仕上げ。
当初のイメージより白石を多くしたので
石っぽさは弱くなりましたが
これもまた控えめな感じが良いです。

敷地は南斜面の見晴らしの良い場所で、市街地からとはまた違ったアルプスの見え方が
素敵な場所です。気持ちよく暮らしていただければと思います。

2013年8月30日 (金)

家具職人さんの仕事

6 BELKAさんの製作した家具の引手部分

微妙な曲線が横格子の直線を優しげに見せてくれます。

さすが職人さんです。(デザイナーという意味でも!)

2010年10月25日 (月)

秋刀魚

P1020422 秋も深まってきました。紅葉も始まってきて、天気のいい日は爽やかですごしやすく、お外が楽しい(^^)

夏に引渡しをしたお客様宅に『秋刀魚会』およばれしました。だんな様が炭をおこし(方言か?)、奥様の手料理(湯葉入り豆乳スープがおいしかった!)もたくさん並び、炭火でジュージュー焼ける秋刀魚は、やはり秋の味覚。近くの直売所で手に入れたという雑きのこも最近の食中毒ニュースが気になりつつも、おいしくいただきました。P1020423 ゆで卵を焼く、というのは初めてでしたが、これがまたおいしかったです。最後はとろけるチーズを乗っけて。

自分の設計した家に暮らすご家族が、幸せそうに、楽しそうにしている姿を見せていただけたのがとてもとても嬉しかったです。

引渡しのときより、いろいろなものが置かれて使われて、断然雰囲気がよくなっていました。奥様が設計・施工中も、何をどこにおいてどう使うか、とても真剣に考えていてくれたからこそだと思います。次は庭・畑作りです。まだまだ楽しみいっぱいなご夫婦です。

2010年8月10日 (火)

オープンハウス

3月末着工の『ちっちゃなおうちNo2』で、この土日にオープンハウスが行われました。地元高校の甲子園出場試合、市を上げてのお祭り『松本ぼんぼん』、知事選挙、それと猛暑で入りが少ないのを覚悟してましたが、24組のかたがたに見ていただきました。22.6坪という小ささで、いつものごとく階高をぎゅっと抑えてあるのですが、皆さん、『広く感じる』『開放的で気持ちがいい』と言ってくださいました。自宅がNo1なのですが、2のほうがやっぱりいいかも。

P1010973浴室は白と水色の小さいタイルで。  P1010977洗面もキッチンも造りつけ。キッチンカウンターはステンレスだけど既製品より曲げがシャープで立ち下がりも20mmでなかなかカッコよい。右端の小さな引き出しは手造りのおまけ(ちょび製作)。2階の寝室から吹き抜けを渡るブリッジはなかなか心地がよいものになりました。ブリッジを渡るとお外に布団干しが。これも製作品でとってもシンプル。なおかつ、手ごろなお値段です。 寝室は間仕切りの建具を閉めると雪洞の中にいるような感覚になります。梁と2階の柱はあらわしなので、『木造住宅』らしさが伝わります。

PhotoPhoto_2Photo_3Photo_4P1020050Photo_5Photo_6

1階は天井の高さが2.1m、2階は勾配天井で一番低いところは1.74mです。軒高約5m、最高の高さ6m、軒の出1.14m。低くして軒の出を大きくし、南面に吹き抜けを造ることで夏は日差しがほとんど入らず、冬は奥まで入り晴れた日の日中は暖房要らずです。小さくて低いので体積も小さく、全館暖房しても暖房負荷は低く抑えることができます。建設費用の面でも、壁にかかわる仕上げ材・下地材・断熱材、すべて量が少なくなります。内外とも塗り仕上げ、床は無垢(水廻りは樺桜の無垢フローリング塗装品、他は松無垢板無塗装、ブリッジのみ杉厚板無塗装)、2階の天井も無垢(松)。照明器具はシンプル系で。和風でもあり洋風(北欧系)でもある空間です。