2018年11月10日 (土)

稲核の風穴




松本の西部の山間の稲核(いねこき)という地区に風穴という、山肌から噴き出してくる冷気を使った「天然の冷蔵庫」があります。蚕種業が長野県で発展し、日本の蚕業を支えた一端として蚕の卵をこういった場所で保管し、出荷時期の調整や病害対策が出来たことがあります。まさにこの地域はその発祥の地で、地元の方がたなどがその価値を後世に伝えるために頑張っていらっしゃいます。

そこに残されている明治時代の建造物には、当時の蚕業に深く関わりがあったことを示す職人さんの手仕事が残されています。壁面に漆喰で繭と桑の葉の模様が描かれています。看板の文字も糸を撚ったような縁取りがなされています。
 窓枠や壁の部分的なところの仕上げが特徴的でした。下地は黄土色で、その上に表面が凸凹した黒がかけられています。

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そして

紅葉がとても綺麗でした。

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2018年9月18日 (火)

諏訪建物ウォッチング

恒例の歴史の里の秋のイベント、バスでお出かけ建築ウォッチング、今年は諏訪岡谷です。

上諏訪駅周辺と岡谷の旧市役所、中央印刷、林家住宅をめぐりました。

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まずは、諏訪の硫黄の香り漂う湯小路です。映画テルマエロマエⅡのろけにも使われた平湯温泉。残念ならが地元専用です。

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川のそばに建つ土蔵は、なまこ壁が地元産の鉄平石が使われ、その張りパターンも独特で見応えがあります。

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2つの土蔵がくっついた、何とも奇妙な(面白い)建物です。なんでこういう形に造ったのか???壁の塗分けの理由も不明。
土壁が、山をかたどった絵のようにも見えます。

Cimg3657甲州街道、国道20号線沿いには、諏訪五蔵と呼ばれる造り酒屋が並びます。土蔵は、内部空間の気温、湿度がある程度一定に保ちやすいので醸造業に向いているのだそうです。
むくりのついた重厚な屋根の建物です。

ここから先、上諏訪駅に向かう通り沿いには看板建築のオンパレードです。大正15年の御柱の準備の最中に出火して、男手が残っていなくて町が焼けてしまった後、商店街で、どのように街を再生するか相談し、震災後復興した銀座の街を見て、当時「バラック建築」と呼ばれていたファサードをてんこ盛りに(?)デザインした商店建築を採り入れて造ったのだそうです。

最後に、片倉会館・片倉館(浴場)の見学、そしてお昼代わりにお風呂を楽しんできました。

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バルコニーから見上げる妻壁のレリーフのモチーフはパイナップルで、「歓迎」の意味があるのだそうな。へぇ~。






二重虹

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一週間で2度目の虹が二重だった。

2018年7月30日 (月)

環境衛生協議会視察研修

地区の環境衛生協議会の視察研修で、松本市内のごみ処理関連の施設見学に行ってきました。
まずは「エコトピア山田」。ここでは、陶器やガラスなどの埋め立て前処理、蛍光管のリサイクルに回すための処理、埋め立てゴミと焼却灰の埋め立て地を見学しました。陶器やガラスは分別の確認をしてから500円玉程度まで破砕して埋め立てます。蛍光管は専用の機械に入れると、ガラスと水銀、口金などのアルミ部材に分別され、ガラスはセメント材料やグラスウールに加工する工場に出荷されます。水銀は研究施設の実験用に使われるそうです。敷地の奥に埋め立て場所があり、クリーンセンターからの焼却灰が奥に、手前に破砕ゴミが埋め立てられています。焼却灰は予想を超える量で、後8年くらいで一杯になるそうです。写真の車が停めてある部分で高さは50mくらいだそう。谷の奥に堰堤が造ってあって、埋め立て地からの雨水等の浸透水が集められ、水質検査してから下水に流しているそうです。
次は民間の中間処理施設「シンエコ」。ここでは古紙とパソコンのリサイクルを見学しました。敷地入口には、放射線センサーがあり、反応した場合は受け入れしないことになっているそうです。ここでは障碍者の雇用に力を入れていて、パソコンの分別作業をしてもらっているそうです。
最後にクリーンセンターで、焼却施設を見学しました。可燃ごみを集積するピットは、20m×45mで深さが27mもあるそうです。ここからクレーンで焼却炉におよそ20分に2tのごみを投入しているそうで、その余熱で発電したり、隣の温浴施設などに利用しているそうです。
エコトピアで使っていたドラム缶に貼ってあったシールから、コカ・コーラ社が中国産の原料を使っていることを知りました。
昼食をいただいた梓水苑に飾ってあった、何かの実が入った瓶。一体どうやって入れたのでしょうか???
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2018年7月27日 (金)

おりがみ

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何年かぶりに、という感じの折り紙。トトさんとチョビさんの周りをお花畑にしました。

2018年7月14日 (土)

曾根原家の改修工事現場見学

安曇野市にある、現存する最古の本棟造りと言われる、重要文化財に指定されている曾根原家住宅の改修工事の現場見学会に行ってきました。メインは、石置き板葺きの屋根改修です。

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20年ほど前に行われた改修以来の工事ということで、屋根の状態はこんな感じ。
椹板は長さ3尺、葺き足は3寸、つまり、板は10枚重ねということになります。
板の先端から20センチ程度までは傷んでいますが、奥の方はきれいなまま。
割板の表面に出来る繊維の溝が程よい通気を保つからだそうです。
工事の計画段階では、板の腐食がこの程度であることが判らなかったため、
全面取替えの計画で進んでいたため、降ろした板は選別して使えるものは今後のメンテナンス用に保管するとのこと。本来は毎年点検して裏返したり上下逆にして差し替えたりして、材料費は掛けずにメンテナンスしていくのが、民家である板葺き屋根のメンテナンス方法で、35年以上保つのだそうです。
右の写真の部分は、破風の笠木の銅板の水下部分。この部分だけ若干板の腐食が少ないのは
銅板から流れ出る緑青(錆)の殺菌作用の効用なのだそうです。

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今回の工事では、本来民家では椹は使われていなかったのではないかということで、杉板です。
丸太を3尺の長さに切ったものを、鉈のような刃物を当てて木槌で叩き込み、割っていき、
まず8分厚さの材を作り、半分に割り、半分に割り、で、2分厚さの板にします。
割るというよりは、刃物を叩き込むのは最初だけで、刃を捻るようにして剥いでいくという感じです。
板を作るのは、乾燥させる前の木の方が作業が楽なのだそうです。特に栗は固くなって大変なのだそう。
軒先の方から葺いていきます。葺き足3寸で、下の板の付き合わせ部分をまたぐように板を重ねていきます。
葺き長さ1mくらいごとに短い釘を打ちますが、これは江戸中期の民家としてはあり得ないのだそうです。
ずれてしまわないようにするためですが、短い釘なので、メンテナンスの板の差替えの時には
板を持ち上げることで抜けるのだそうです。
メンテの差し替え作業は梶棒のようなものを差し込んで持ち上げておこないま
す。茅葺の工法と似てます。
板は基本的には置いてあるだけなので持ち上げれば隙間ができるくらいは浮きますが、
10枚も重なっているので、相当な強風でも捲れあがることはめったにないそうです。
ただし、軒先やケラバは押えが効きにくいので、対策として高さのある「堰板」を取付けるのだそう。
堰板は、石の転がり落下防止よりもこの方が重要な役目だとのこと。
今回も新たな「へぇ~」に出会いました。

2018年6月24日 (日)

夏のお花

春の花も終わり、ナツツバキも散って来て、これからしばらくは垣根のアベリアが綺麗に咲いてくれると思います。足元にはポーチュラカも植えました。
玄関脇に実生で育ってきたナンテンも満開です。冬の赤い実も綺麗ですけど、花もかわいいです。

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梅漬け

今年は梅が豊作で、実家から空き瓶を借りてきて漬けました。

月初めには、施主さんから小梅と中梅をいただき、漬けています。
酢と砂糖で、一部の瓶には塩も使いました。
赤シソの葉が収穫出来たら漬け足します。

夏の間のかき氷のシロップになります。

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2018年6月14日 (木)

漆塗りの見学

町会のお舟(山車)の修復をやっていて、今日は町会の保存会の方々にくっついて、漆塗りの工場見学に行ってきました。木曽の平沢にある作業所で、名古屋城の復元にもかかわった職人さんたちによって修復工事が行われています。先日TV放映された名古屋城の漆塗りの作業風景は、実はこのお舟の作業だったという内緒話(内緒になってませんね)もありました。
大工さんによって分解、木部補修が行われた細かい部材の数は、他の地区のお舟にも類を見ないほど多いそうです。その細かいものも、一つ一つ、多くの工程を経て修復されています。こすり出しによって元の塗装の色、種類を確認し、剥がれる既存の塗装はこそぎ落とし、とのこで大まかな補修をした上に、さび土と漆を練り込んだもので均し(いわゆるパテこすりみたいな感じ)、研ぎ出し、の作業を何回かやって、中塗り、仕上げ塗りになります。その間にも研ぎが入るらしい…、気の遠くなるような工程です。作業所は漆の乾燥に適した高めの湿度に管理されています。
この後、箔貼り、再組立てとなり、町会の蔵に戻って来るのは秋口の予定です。
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砥の粉(下の容器)と錆土(上の容器)。錆土は楢川で採れるそうです。
粒子がとても細かい粘土土のようなものです。

4面塗装の部材はこんな感じで吊るして干されています。

台輪という部材がねじれてしまっていたので、左右のうち右の1本は取り換えとなりました。もとはカバ桜だったそうです。

2018年5月11日 (金)

岐阜市民会館

岐阜旅行の〆は、50歳におなりになった、岐阜市民会館。(坂倉順三 1967)
チケット窓口や、中のカウンターの台座のコンクリート叩き仕上げが良いなぁ。円弧の壁のタイルが艶めかしい。
ピロティの鋼管柱についている丸い輪っかは何ですか???

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