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2020年5月29日 (金)

松本市指定文化財無極寺本堂

和田にある無極寺の本堂の彫り物が素晴らしいのですが、鳩のフン害が酷くて困るということで鳩よけの網張工事をしました。
(わたしが、ぢゃないけど)
ハシバテクノスさんのもと、宮澤板金さんの施工です。かつての社長さんが会長さんになっていらっしゃいましたが、
相変わらず良い人(^^)。見積もりの時よりも良い材料で、手間暇惜しまずやってくださいました。
網は、目立たないように細い線の細かめの網を使ったので、思ったより彫刻を見るのに邪魔になりませんでした。
支持部材ともに銅で、今はピカピカですが数年で黒ずんでなじんでくると思います。
網戸と同じで黒っぽくなれば視界もクリアになり、立川流の彫刻も見やすくなると思います。

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Cimg6978  Cimg6979 木鼻の像も獅子も檻の中…
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銅のフラットバーは高価ですが現場加工しやすく、彫刻の凸凹や曲線に合わせて現場で調整しやすいとのこと。
金額的にはメッキ鋼やステンレスにしようという話がありましたが、銅で正解でした。
フラットバーでフレームを造り、そこに銅の網を銅線で縫付けてあります。
きっと職人さんは裁縫も得意でしょう。
会長さんによると、板金組合では会員の資質向上を目指して講習会などをやっていて、
銅板で折り鶴を作ったりもしているそう。
かつて、板金の職人は「錺職」(かざりしょく)と呼ばれ、
細かい細工もお手の物だったそうですが、現在は、屋根葺き材や樋などの材料は工場加工されたものが多く
現場では菊折さえも不要になってしまって職人の腕が求められないのが現状です。
技術の継承も、気にしていかねば知らぬ間に絶えてしまう時代です。

コロナの影響で財政が悪化し(アベノマスクなんて無駄遣いするから!)、
文化財行政は後手後手にされそうな危機感を抱いています。
特に建造物は、適正な時期に修繕をする必要があります。
なんとかしたい。

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