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2020年3月 3日 (火)

旧制松高

あがたの森、旧制松高の講堂の改修工事が行われていますが
前の前の職場で、前回の改修工事の4か年工事のうちの最後の1年を担当しました。
最後なので工事的にはほんの少し、トイレ等の増築が主でしたが。

大正時代の建物らしく、外壁はオイルペイント。
その塗装工事は、OP(商品名でいうとHi-CRデラックス300Gで補修塗り。
気を付けるのは、既存の塗膜を落としすぎないこと。
文化財の補修工事の原則です。
浮き塗膜だけを落として塗装します。

ですが、

既存塗膜を残して塗ると、剥がれやすいんですよね。
実際は
ある程度サンドペーパーで落として、欠損部はエマルジョンパテにて不陸調整して
洗浄乾燥
Hi-CR下塗り 白
Hi-CRデラックス300G中塗り
同 上塗り

色については既存部分をサンドペーパーでこすり出しをして塗膜の層を観察して
色を判定します。また、古い白黒写真の印影判断および塗膜分析をして決定した、と
工事の報告書にあります。こすり出しの場合、今までの塗装による色の変遷が見えて面白いです。
時代により流行の色があったのでしょうか。
下塗りの色を仕上げの色を間違えないように、
仕上げの色は、仕上げであった期間に退色していると思われるので若干色が違っている可能性があるので
こすり出しは紫外線の影響を受けてい無さそうな場所で行うのが良いです。

内部の塗装は、こすり出しの結果、ワニスの上に後補でオイルペイントが塗られていたことが判ったので
全部落として清掃乾燥
状況に応じてOSで色合わせ塗装
赤白セラックニスで修繕部タッチアップ
スーパーワニスで仕上げ塗り2回

以上、前回の修理工事の報告書から抜粋ですが、塗装工事について簡単にまとめてみました。

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