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2019年8月 5日 (月)

檜皮葺きの改修工事

国宝の仁科神明宮の檜皮葺の改修工事の見学会に行ってきました。特別、普段は工場でやっている檜皮葺きの材料の加工を現場でやって見せてくれました。

Cimg4571 桧の皮は大体3㎜~5㎜くらいの厚さで剥(む)かれてきたものを剥(は)いで薄くし、幅方向にずらして重ねた部分を特殊な形の包丁の尖った部分で5㎝程度の間隔で打ち、くっつけます。針無しホッチキスのような感じです。
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幅9㎝、長さ75㎝くらいに整えたものを屋根の基本的な部分に使い、細かいものは軒先や谷などの特殊な形状の部分に使います。
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葺く時は、檜皮がずれにくいように水で濡らして並べ、左手で押えながら右手だけで竹釘(燻すことで防腐加工されている)を使って打って野地に留めていきます。檜皮を押さえていて左手が使えないのを補うため、竹釘は口にある程度の本数を含み、舌で釘の頭を先にして押し出して玄能を持つ手で取り、打ち付けます。とても速いリズムで、写真に写りませんでした。野地は、屋根が蒸れないように、板と板の間を空けた「野小舞」となっています。檜皮の葺き足は12~15㎜くらいで、厚さは90㎜くらいになります。
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足場の椅子の脚には下に頭が出るように釘が打ってあり、スパイクのような感じで屋根面に食いつくような工夫がしてあります。口に釘を入れているので、3人の職人は会話も無く、けれどぴったりと息があった感じで見ていて飽きません。
桧の皮は、7~10年くらいで再生しまた採れるようになり、最初より2回目以降の皮が、表面の荒皮が無く上質なもので、杉などは表皮にコルク質があるため皮の再生が難しく、綺麗に薄く加工することも難しいのだそうです。施工の田中寺社さんとの取引先である山梨や岐阜の山でとれた檜皮が今回使われています。昔は地場産だったのでしょうけど。

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