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2013年10月29日 (火)

東京都文化財ウィーク2013 4

次に向ったのは、都営荒川線の荒川2丁目駅のすぐ東にある、旧三河島汚水処分場

P1010313P1010315 P1010310 一見赤レンガですが、煉瓦タイルです。
外観は大学の校舎の様にも見えます。
赤レンガタイルの壁に入母屋屋根がどこと無く中国風です。奥の大きな建物はポンプ室です。

P1010316 建物手前の2つのプールが沈殿槽のようなもので、そこである程度の固形物や重い砂粒などが取り除かれ、ポンプで汲み上げられて濾過槽のほうへ送られ、浄化されてから荒川に放流されていました。ポンプ室手前に流量計が有り、そのあたりから地下に降りてかつて汚水が流れていた場所を歩いて見ることができます。側面と上はコンクリートにモルタル塗りで、底だけは流れによる磨耗を防ぐ目的で陶板が貼られています。流れの圧力で剥がれないように陶板の中ほどに4つの〇穴が開けてあります。施工時にここから空気を抜いてしっかりコンクリート面に塗られたモルタルに密着させ、かつ穴にモルタルが塗りこまれることで剥がれ難さが補強されます。見た目も悪くなく、建築の仕上げにも使えそうです。P1010317

ポンプ室の天井はトラスで組まれています。よく見ると、下弦が弧を描いています。ポンプや機械を吊り上げる時に邪魔にならないように、だそうです。白く塗られた天井板に優しい緑色の鉄骨がとても綺麗です。

P1010322 施工中の写真が展示されていました。
現在の写真の、両側の白い鉄鋼フレームは平成になってからの補強です。桁方向しか補強が無く、梁間方向は補強どころかもともと梁が無く、トラスで保っています。「えっ?!」と思いましたが、地下にガッチリ造られたRCの空間で上部は地震の影響が少ないのかも知れません。

ちなみに、RC部分の施工風景の写真も有りました。P1010320 丸鋼なのが判ります。このころは今みたいな便利なスペーサーやサポートなどが無かったし、重機も無く人力で穴掘りから搬出、コンクリート練り、打設など施工はとても大変だったろうなと思います。
大正11年に完成し、次年の大震災では高架タンクだけが倒壊したそうです。写真で見ると鉄骨鉄筋コンクリート造ですから、煉瓦造と違い崩れずに済んだのでしょう。それにしても、大正11年ころにはもう下水道が使われるようになっていたんですね。でも、し尿は売れてので、なかなか水洗トイレにする人が増えなくて、『下水につなぎましょう!』というポスターが作られたそうです。

始めて乗った、都営荒川線。いわゆる路面電車?
なんかとっても惹かれるものが有りました。

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