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2012年6月 9日 (土)

藤森先生の講演会と赤レンガの来し方

赤レンガの急山崎歯科医院の保存活動の中のイベントとして、松本市の近代建築を調査研究されたことのある、藤森照信さんの講演会が催されました。

古い建物の保存の必要性について、『風景の一部となっている古い建物が、人間の精神安定に役立っている』という持論を話されていました。人間独自の『懐かしいという感覚』は、個々の人間にとって自我の確認に必要な感覚で、それは視覚によって、記憶と目の前の現実の同一性を確認することで自分の存在の確かなことを感じる、というような内容でした。共感できるものでしたが、加えて、文化財的価値のあるものがまちに存在することによってまちの価値が高まること、歴史文化の過去の実在性の視覚的確認なども大きな必要性だと思います。それから、その存在によって、『この煉瓦はどこからどうやって運ばれたのだろう』と疑問をもち興味を触発されて追究にのめりこんでしまう変な人を生み出したりする効果もあります(^^)

講演の中で、旧山崎歯科(本当は旧丸山邸)の煉瓦は、焼きの均一さ、寸法の規格などから明治20年頃深谷に出来た日本煉瓦製造会社などの、大量生産のできる最新式の釜で焼かれたものだと断言されました。でも・・・!

日本煉瓦製造の出荷記録を見ても松本への記録は有りませんし、出荷が始まったのは21年秋で、旧丸山邸の大梁に墨書された『明治21年八月吉日』の上棟の時期と合いません。
さらに、運搬の経路と方法に問題を感じます。鉄道が松本に通るのは10年以上後のこと。馬荷として峠を越えてくることは物理的には可能でしょうが金銭的にはとんでもないことだったはず。市史などの記録に名前がでてこない一個人がそんなにお金を掛けてまで建てられたでしょうか。

というわけで、
他にも調べたことが有り、藤森説に納得できないことがあるので、藤森先生にお手紙を書く事にしました。

というわけで、
講演会後にいただいた先生の名刺が、今一番新しい宝物ですlovely

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